2026年08月10日

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FX2クラウドユーザー事例 「株式会社トリミング 様」 現場ごとの利益を念頭に持続的な成長を続ける

FX2クラウドユーザー事例 「株式会社トリミング 様」 現場ごとの利益を念頭に持続的な成長を続ける

鳥取県西部を中心に造園工事業で確固とした地盤を築いているトリミング。作業担当者は原価管理ソフトを使いこなし、『FX2クラウド』にデータ連携することで、仕訳入力にかかる負荷が減り、原価に対する意識も高まった。曽我高広社長にデータ連携がもたらした効用を語ってもらった。

(写真)右は中本拓郎監査担当

1.デジタルツールを活用し日常業務の負担を軽減

──20年ほど前に創業されたと聞いています。

曽我 35歳のとき、脱サラして立ち上げた造園業が始まりです。創業前は建設機械のレンタル会社で営業を担当していました。

曽我高広社長

曽我高広社長

──畑違いの領域です。

曽我 前職を辞めた後、職業訓練校で造園土木について学んでいるうちに、起業したいという思いが次第に強くなっていきました。休日、場外馬券売り場の「ウインズ米子」でアルバイトをしていたとき、芝生管理を手がける造園会社が少ないことに気づき、自分でやってみようと考えたんです。ウインズで働いていた縁から、場内の草刈りや樹木の剪定(せんてい)などの仕事をもらえるようになり、やがて施設全体の植栽管理も請け負うようになりました。

──会社の特色は?

曽我 近隣の同業他社では公共工事の割合が高いのに対して、うちは民間工事が8割を占めます。境港はこぢんまりとした町で、通りを歩いているのは知り合いばかり。人とのつながりから新たな仕事を紹介される場合が多いです。
 寺院などを別として、一般住宅では庭の樹木や芝生は減少傾向にあります。1人1台の車を所有するご家庭が多く、お子さんが運転免許を取ると、庭を駐車スペースに改装したいとの相談を頻繁にいただきます。そのようなニーズに対応するべく、外構工事も手がけています。

──造園業は季節変動の激しいイメージがあります。

曽我 繁忙期は例年5月下旬から11月ごろまでです。主要エリアの鳥取県西部、島根県東部は雪がよく降るため、積雪時は休業日にしていました。加えて、近年夏場は猛暑日が続き、従業員の健康を守る上で休業にせざるを得ない日が増えています。真夏に太陽光発電施設で除草作業を行うとき、太陽光パネルの放射熱で外気温は50度前後まで上昇します。そこで、遠隔操作できる除草キャタピラーを導入したところ、作業効率が大幅に高まりました。

──その他業務に取り入れられているツールはありますか。

曽我 デジタルツールを積極的に活用しており、例えば従業員が現場で写真を撮影し、市役所等に送付する際、専用ソフトを用いてその場でアップロードしています。最近は公共工事だけでなく、民間工事でも現場の写真を撮影して書類にまとめるケースが増えているので、写真をデータとして送信できるのは助かります。また、従来手書きで記していた業務日報もデジタル化したことで、作業時間と内容を原価管理ソフトに連携できるようになりました。

──従業員の方の技能習得はどのように?

曽我 現場で作業を担当する社員は6名おり、若手社員はベテラン社員につきOJTを通して技術を身につけています。造園技術に関しては、国家資格である造園技能士取得に向け、各自が勉強や訓練に励んでいます。

(中央)芝生の販売、施工、管理を一貫して請け負う、(右)主力を担うのは20~40代の社員

(中央)芝生の販売、施工、管理を一貫して請け負う、(右)主力を担うのは20~40代の社員

2.入力業務を省力化した原価管理ソフトとの連携

──まほろば税理士法人とは法人設立前からお付き合いされているとか。

曽我 業容の拡大にともない21年に法人化しましたが、顧問契約を結んだのは個人事業者だった15年ごろです。知り合いの先輩経営者から、会社の経理をしっかり見てくれる税理士が必要だからと説かれ、播間先生を紹介されました。顧問契約締結以降、ありがたいことに中本さんに一貫して監査を担当してもらっています。TKCシステムで自計化する以前は、閑散期の年末になると取引伝票を引っぱり出してきて、会計ソフトに1枚1枚仕訳を手入力していました。

──その後『FX2クラウド』へ移行されたと。

曽我 ええ。私も経理担当の朝倉も簿記に関する知識を何ら持ちあわせておらず、中本さんの親身な指導のおかげで仕訳の入力方法をひととおり身につけられました。工事担当者が原価管理ソフト「レッツ原価管理Go2」に工事情報や経費等を入力しており、支払い、回収に関わる取引は『FX2クラウド』に仕訳として読み込めるため便利です。

中本 トリミングさまのように、社員の方が各自パソコンを貸与されている同業種の企業は、まだ少ないと思います。

──『FX2クラウド』では、業績をどのように確認されていますか。

曽我 視覚的にわかりやすいため、棒グラフで売上高の推移を前年実績と比較して確認することが多いです。貸借対照表の内容を充実させるには利益を上向かせるしかないというのが持論なので、《365日変動損益計算書》では、やはり売上高と限界利益に最も目がいきます。
 年間5日の有給休暇取得義務化などを受け、休業日が増えれば、1日当たりのコストは以前より上昇することになります。そのため、業務日報ソフトと連携可能な「レッツ原価管理Go2」で、現場ごとの費用を入念に確認しています。

──日々の使い勝手は?

朝倉 月次巡回監査前に、中本さんと私が『FX2クラウド』の仕訳に付箋を貼っておき、疑問点や質問事項をお互い事前に確認できるのは助かります。大半の仕訳は原価管理ソフトから連携されますから、入力作業がだいぶ効率化されました。

朝倉梢マネージャー

朝倉梢マネージャー

3.徹底した採算管理でコスト意識を醸成

──業務ソフトとのデータ連携により、どのような効果を感じていますか。

曽我 朝倉の話したとおり、入力面では省力化が図れ、仕訳の正確性も増したように思います。月次巡回監査で仕訳をチェックしてもらう時間が減った分、設備投資や資金の手当てなど、中長期の課題を相談する時間がとれるようになりました。
 経営面では、従業員のコストに対する意識が向上したと感じています。当初見込んでいたほど儲けを得られなかった現場があった場合、想定より人手が必要だったのか、材料費がかかったのかなど、原因を掘り下げる習慣がついてきました。

朝倉 従業員同士で「この現場は利益が……」などと話し合う光景を見かけるようになりましたね。

──正確な数字を元に原因を追究できるようになったと。

曽我 利益の残らなかった現場があれば、その要因を分析して、見積もりを次回作成するときに生かすよう心がけています。データ連携で仕訳入力にかかる労力が減り、デジタルツールの導入など利益を高める打ち手を検討できるようになったのは確かです。仕訳辞書を元に仕訳を1件ずつ入力していたころから様変わりしました。

──金融機関に業績を定期的に報告されているそうですね。

曽我 決算申告後、「TKCモニタリング情報サービス(MIS)」により、2行の取引金融機関に決算書データを送信しています。月次決算で数字を毎月締めていたため、金融機関から資金を借り入れる際、財務資料をすぐに提出できたのは助かりました。播間先生の勧めでTKCシステムに切り替えてよかったと常々感じています。

中本 若い社員の方々が利益を念頭に置かれ、業務に取り組まれているところがトリミングさまの強みです。

──今後はいかがでしょう。

曽我 どの業務においても原価をしっかり管理しつつ、見積もり精度を高め、利益の見込める仕事を手がけるのが目標です。公共工事は年度によってぶれ幅が大きいので、既存の民間工事を着実にこなし、継続して受注できる体制を築いていきたいと考えています。

(取材協力・まほろば税理士法人/本誌・小林淳一)

会社概要
名称 株式会社トリミング
業種 造園工事業
創業 2005年4月
所在地 鳥取県境港市渡町1450-1
売上高 1億2,000万円
従業員数 8名
URL https://www.trim-ing.com
顧問税理士 まほろば税理士法人
顧問税理士 播間光広
鳥取県米子市河崎1373番地4
URL: https://www.tkcnf.com/mahoroba/index

掲載:『戦略経営者』2026年8月号

年商50億円を目指す企業の情報誌 戦略経営者

記事提供

戦略経営者

 『戦略経営者』は、中堅・中小企業の経営者の皆さまの戦略思考と経営マインドを鼓舞し、応援する経営情報誌です。
 「TKC全国会」に加盟する税理士・公認会計士の関与先企業の経営者を読者対象に、1986年9月に創刊されました。
 発行部数13万超(2025年9月現在)。TKC会計人が現場で行う経営助言のノウハウをベースに、独自の切り口と徹底した取材で、真に有用な情報だけを厳選して提供しています。

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